【レポート】DNAラボ September 2026

月に一度の「DNAラボ」。
9月は、「わかってほしい? わかりたい? ~ハプロで探る〝理解〟のかたち~」を研究しました!

今回の研究テーマ

9月の研究テーマは、「わかってほしい? わかりたい? ~ハプロで探る〝理解〟のかたち~」。
人と人とのつながりには、互いの〝理解〟が不可欠ですよね。
あなたは、「相手のことをわかりたい」「自分のことをわかってほしい」どちらの気持ちを感じることが多いですか?
今月は、人と人とが〝わかり合う〟をテーマに、ハプロを研究します。

ハプログループごとにチームに分かれて話した後、どんな意見が出たのかを全体で共有してもらいます。今回も、とっても面白いご意見が集まりました!

ワークシート「Discover new you」

今回使ったワークシートはこちら

ハプロDの発表


グループの発表


理解したい? それともされたい?
・「わかってほしい」「理解されたい」ということに、そこまで強くこだわるタイプではないのかなと思った
・Dグループの皆さんの話を聞いているうちに、実は「理解されたい」という気持ちの方が強いのかもしれないと感じた。普段は自覚していないけれど、自分のことを喋りすぎて人から指摘されたこともあり、振り返ってみると、無意識のうちに「自分を理解してほしい」と思っているのかもしれない
・理解されたい動機は、人間関係を〝丸く収めたい〟〝穏やかにしたい〟〝円満にしたい〟という気持ち。だからこそ、この「丸く収めたい」という自分の想いを理解してほしい
・言葉や行動だけではなく、その奥にある〝想い〟〝背景〟〝意図〟まで含めて理解してもらえた時に嬉しい。逆に、そこに気づいてもらえなかった時には傷つく
・「わかってもらえた」と感じるのは、察してもらえた時。逆に「わかってもらえなかった」と感じるのは、察してもらえなかった時。ハプロD自身が〝察する〟ことを大切にしているからだと思う
・相手を理解したい時には、行動を観察したり、その背景や意図を見ようとしたりしながら想像する。ただ、本人に直接聞くことには勇気が必要で、あまり聞かないという人も。私は実際に聞いてみて、自分の想像が当たっていた時に喜びを感じる

ハプロDにとって〝理解〟とは?
相手の言葉や行動といった表面的なものだけを見るのではなく、その背景にある〝意図〟や〝想い〟まで察すること。


DNAトレイツの解説:察する


木村恵美(ハプロD)

ハプロDにとって、〝理解すること〟は〝察すること〟と深く結びついています。

ハプロDは、相手の言葉や行動だけではなく、「なぜ、そう言ったのだろう?」「どういう気持ちで、そうしたのだろう?」と、その背景にある意図や想いまで想像しながら、人間関係を築いていくタイプです。
円満で穏やかな人間関係を築くためには、表面に現れているものだけではなく、その奥にあるものまで理解することが大切だと考えるのです。

人間関係でトラブルが起きた時も、ハプロDがまず知りたいのは〝相手の意図〟です。
相手がなぜそのような行動をとったのか。
どんな気持ちで、その言葉を発したのか。
その意図によって、相手への見方も、その後のアプローチも変わってきます。

そのため、ハプロDがモヤモヤするのは、相手が〝何をしたか〟以上に、〝なぜそれをしたのか〟がわからない時だったりします。不可解だった相手の意図がわかった瞬間に、「ああ、そういうことだったのか」と、一気に気持ちがスッキリすることもあります。

そして、ハプロDにとって相手を〝察する〟ことは、気遣いや愛情の表現の一つでもあります。
相手が言葉にしていなくても、「きっと、こう思っているんだろうな」「こうしてほしいんじゃないかな」と想像し、それに応えようとします。
だからこそ、自分自身も相手から〝察してもらえた〟時には、大きな喜びを感じます。
自分の言葉や行動だけではなく、その奥にある一生懸命な気持ちや、良かれと思ってしたこと、時には我慢していたことまで相手が汲み取ってくれた時、「わかってもらえた」と感じるのです。

逆に、そうした想いを察してもらえないばかりか、否定的な言葉や態度を向けられると、「こんなに相手のことを思ってやったのに、どうしてわかってくれないの?」と大きく傷つき、それが怒りに変わることもあります。

ここは、ハプロDが少し気をつけたいところかもしれません。
〝察する〟ことを大切にしているからこそ、相手にも同じように察することを求めてしまう。相手を理解していることを示したくて、相手の気持ちを察して行動したはずなのに、「理解してもらえなかった」という思いから、最後には相手にきつい態度をとってしまう。そんな、ちょっとした矛盾が起きることもあります。

相手軸のハプロDにとって、〝理解する=察する〟ことは、相手への気遣い。だからこそ、自分のことも〝察してもらえた〟時に、「私のことをわかってくれている」と感じるのでしょう。

〝察する〟ことで相手を理解し、〝察してもらう〟ことで自分も理解される。そんな双方向の気遣いの中に、ハプロDが求める〝円満な人間関係〟があるのかもしれません。

ハプロMの発表


グループの発表


理解したい? それともされたい?
・理解することも、されることも両方大事だと思うけど、ある程度は自分のことをわかってほしい

理解されないと感じるのはどんなとき?
・こちらがまだやり取りの途中だと思っている段階で、相手からの連絡が途切れるとき。
「次、また会おうね」という流れになったなら、具体的なスケジュールまで決めてからやり取りを終わりにしたいのに、途中で連絡が途絶えてモヤモヤすることがある。
次に会うイメージができるところまで決めてから終わりにしたい

相手をどうやって理解する?
・相手の誕生日や星座などの情報と、その人の言動を照らし合わせて理解しようとする。
例えば、相手の機嫌が悪いなど、いつもと様子が違うときは、その人の性格だと考えるのではなく、「四柱推命的に、そういう日なんだ」と理解したりする

ハプロMにとって〝理解〟とは?
相手の運勢や星のめぐりなど、その人を取り巻くさまざまな要素と言動を照らし合わせながら、自分が納得しやすい形に落とし込み、相手を受け入れること


DNAトレイツの解説:受け入れる


木村恵美(ハプロD)

ハプロMは、相手の言動が自分の想定と食い違ったとき、「なぜ相手はこういうことを言うんだろう」「なぜ相手はこういうことをするんだろう」「普通、こうするでしょ」と、モヤモヤしがちです。

例えば、ハプロMは「次、また会おうね」という話が出たなら、日時や場所まで決めて、予定を確定させたいタイプ。相手との予定に不確定な要素が残り、自分が相手に振り回されるような状態が続くことを苦手とします。
ちなみに、振り回してくる〝相手〟がいない自分一人の予定については、迷ってなかなか決められないこともあります。

こうした場面で、
「なぜ、こんなに歯切れの悪いやり取りをするんだろう」
「サクッと決めてしまった方が絶対にいいのに」
と感じるのも、ハプロMにとっては、自分と相手の感覚の違いを強く感じる瞬間なのかもしれません。

自分にとっては自然な感覚を相手と共有できていない。
そんなときに、〝自分のことを理解してもらえていない〟と感じるところがあります。

一方で、ハプロMは、大好きな相手や関係性の近い相手のことは、どんな面も、できるだけ受け入れたいと思っています。だからこそ、相手の言動に違和感を覚えたときには、〝なぜ相手がそのような言動をしたのか〟を考えます。そして、自分が相手を受け入れるための理由を探ろうとするのです。
四柱推命などの占術や占星術も、相手を知るための情報の一つ。特に、自分に対するネガティブな言動や、いつもとは違う様子が見られたとき、その理由を理解するための一つの手段として使うことがあります。

本人の思考や感情だけで判断するのではなく、その人の運勢や星のめぐりなどとも照らし合わせながら、「今日はそういう日なんだ」「こういう要素があるから、こんな言動になったのかもしれない」と理由を見つける。
そうすることで、相手の言動を自分が受け入れやすい形に捉え直し、納得しようとするのです。

ハプロMにとって、〝理解〟とは、相手を受け入れることなのです。

ハプロRの発表


グループの発表


理解したい? それともされたい?
・そもそも、そこまで理解されなくても、理解しなくてもいい
・あまり踏み込んでこなくていいから、自由にさせてほしい

理解されないと感じるのはどんなとき?
・表面的なことになるが、自分の〝状況〟は理解してほしいと思う。例えば、忙しいときに頼まれごとをされると、「こんなに忙しいのに、なんで私がやらなきゃいけないの?」と思う

相手をどうやって理解する?
・コーチングの手法を使って理解する。相手の立場に立って考えたり、相手の話をじっくり聞いたりすることで理解する

他に出た意見は、
・自由、自立が大事なタイプ
・必要性があれば、メソッド上「今はこう動く必要がある」という状況に合わせることはできる。でも、本質的には相手に合わせたいわけではない
・昔は相手のことをわからなくてもいいと思っていたが、今は活動や仕事、家族との関係においても、相手のことをわかりたいと思うようになった。きっかけはコーチングを学んだこと。でも、「そこまで理解しなくてもいい」という部分は、本質的には変わっていないと思う

ハプロRにとって〝理解〟とは?
メソッドやツールを使って相手のことを知り、必要があれば、相手の状況や状態に合わせて行動すること


DNAトレイツの解説:自由


木村恵美(ハプロD)

ハプロRは、〝個〟の尊重を大事にするタイプ。
基本的には、共感したり、わかり合ったりすることよりも、それぞれが自由で自立していることに重きを置きます。

そのため、
「自分のことをもっとわかってほしい」
「相手のことをもっと理解したい」
という欲求そのものが、それほど強くないところがあります。
「あまり踏み込んでこなくていいから、お互い自由にやりましょう」という感覚です。

一方で、ハプロRにとって、〝必要性があるかどうか〟は大切な判断基準です。
仕事や活動、家族との関係などにおいて、相手を理解する必要があると判断すれば、相手のことを知ろうとします。そして、必要があれば、相手の状況や状態に合わせて自分の行動を変えることもできます。

ただし、ここでの〝合わせる〟は、必ずしも相手に共感したり、気持ちに寄り添ったりすることと同じではありません。
自分の考えそのものを変えるというよりも、
「今は、この人に合わせる必要がある」
「この場面では、こう対応した方がいい」
と判断し、行動や対応を合わせる。
どちらかというと、〝共感〟よりも〝同調〟に近い合わせ方です。

そして、もう一つ興味深いのが、ハプロRは〝メソッド〟を使って理解しようとするところ。
今回も、「相手の立場に立って考える」「相手の話をじっくり聞く」など、コーチングで学んだ手法を使って相手を理解するというお話がありました。

感覚的に相手をわかろうとするのではなく、〝相手を理解するための方法〟を使って理解する。
これは、物事を体系化し、メソッドやマニュアルに落とし込むことが得意なハプロRらしい〝理解〟の仕方にも感じます。人を理解するためのさまざまなメソッドが欧米で体系化されてきたことにも、ハプロRらしさを感じます。

ハプロRにとって〝理解〟とは、メソッドやツールを使って相手のことを知り、必要に応じて相手に合わせて行動することなのです。

ハプロNの発表


グループの発表


理解したい? それともされたい?
・理解したい気持ちと、理解されたい気持ちは同じくらい

相手をどうやって理解する?
・相手のことをわかりたいと思ったら、本人と直接じっくり話す。本人の話を聞いて、情報を集める

相手にどうやって理解されようとする?
・言葉ではなく、背中や行動で語る

自分のことを理解してほしい相手は?
・身の回りの家族、職場の人、友人、世の中の学校の先生たち
・ハプロNの自分の兄弟や子供を見てきて、学校の先生がハプロNを理解することは難しいのだろうなと感じる。学校の先生にハプロを理解してもらうことで、ズレが生じにくくなるのではと思う

他に出た意見は、
・ハプロNは少数派ということもあるのか、小さい頃から理解してもらえないことの方が多かったので、わかってもらえた時には嬉しかった

ハプロNにとって〝理解〟とは?
自分自身は言葉で表現しづらい分、背中や行動で自分を伝えること。そして、相手の話を聞くことで本音を知り、お互いの信頼や絆を深めること


DNAトレイツの解説:情報


木村恵美(ハプロD)

ハプロNさんのお話から見えてきたのは、〝わかってほしい〟という気持ちと、〝わかってもらえた時の喜び〟です。

日本では少数派のハプロNですが、世界的に見ても、その分布はどの地域においても決して多くありません。
日本における約14%という割合も、世界のハプロNの分布を考えると、決して少なくはありません。そのため、日本人として日本で暮らすこと自体が、必ずしも居心地の悪さにつながるわけではないと思います。

それでも、日本の中では自分とは感覚の違う人の方が圧倒的に多いハプロN。自分の考えや行動を周囲に理解してもらえない経験も多くなりがちです。

さらにハプロNは、どちらかというと〝変わった人に見られたくない〟という気持ちが強いタイプ。そのため、自分が周囲からどう見られているのかも気になります。だからこそ、なかなか周囲から理解を得られない中で、〝自分のことをわかってくれる人〟の存在は大きく、その相手とは強い信頼や絆を築きやすいところがあります。

そして、今回とても興味深かったのが、〝相手を理解する方法〟と〝自分を理解してもらう方法〟の違いです。
相手のことを理解したいときには、本人と直接じっくり話し、相手の言葉から情報を集め、本音を知ろうとします。
ところが、自分のことを理解してもらうときには、〝背中で語る〟〝行動で語る〟。
自分のことを話すこと、特に弱みや悩みを自分から打ち明けることには、ハードルを感じやすいハプロN。
そのため、自分の本音を言葉で説明するよりも、普段の行動や自分の姿を見てもらうことで、「自分がどんな人間なのか」「何を大切にしているのか」をわかってもらおうとするのです。

相手のことは〝言葉〟から理解し、自分のことは〝行動〟や〝態度〟から理解してもらう。
この違いも、ハプロNの〝理解〟の特徴なのかもしれません。

ハプロNにとって〝理解〟とは、自分の本音を知ってもらい、相手の本音も知ることで、信頼や絆を築いていくことなのです。