東島誠さま プロフィール
リフォーム会社での営業、家具職人、インテリアコーディネーター、海外生活、貿易会社勤務など幅広い経歴を持つ。2006年、フリーランスのウェブデザイナーとして独立し、有名起業家のサイト制作やプロモーションのサポートをしてきた。2014年4月から(株)コンサルタントラボラトリーにて執行役員、プロデューサーとして参画。社内マーケティングや戦略の策定、プロジェクトリーダーを務めている。オンラインセールスにて、合計3000万円の自主講座を販売し、年間700名の受講生のITサポートをする経験も持つ。企画・プロデュースする講座が1回のプロモーションで5000万~2億円の売上を達成した経験がある。2018年5月より株式会社インベストマインドを設立。
DNAタイプ「ハプロN」
東島誠さんのDNAタイプは、「ハプロN」。
ハプロNをひと言で表すなら、慈悲慈愛の精神に生きる「探検家」です。
インタビュー日:2024年1月13日
情報収集はかかさない
情報収集はかかさない
東島さんは、講座ビジネスや協会ビジネスを得意とし、クライアントが講座を開くにあたっての集客から販売までのプロセスを構築、サポートしていらっしゃいます。マーケティングでは、クライアントごとの情報収集をかかさないそうです。
東島「半分は自分の興味、もう半分は必要性で情報を集めています。自分自身が魅力を伝えたいと思ったもの、納得するものだけをお客さんに伝えたいと思っているので。講座を販売することが多いですが、中身を知ってからじゃないと売りません。粗悪な商品(講座)がお客さんに届くのは自身にとっての『リスク』だと考えています」
そんな東島プロデュースの講座には、ハズレがないという定評もあるそうです。
– 実は、東島さんご自身が興味を持って申し込んだ講座のマーケティングをすることも多いそう。
東島「自分が興味があって申し込んだ講座の講師の方に気に入られて、マーケティングの依頼が来ることもあります。その分野の裏情報やより詳しい内容も知れるのでお得です(笑)」
– 情報収集は仕事のタイミングだけではなく、日常的なこと。
東島「情報収集は普段からしています。自宅にも本がたくさんあります。主にビジネスで必要なものですが、本棚は分野ごとにカテゴリー分けされていて、一軍、二軍と自分自身の評価ごとにランク分けされています」
ものごとを俯瞰したいハプロNにとって、情報収集は不可欠です。気になったことがあると情報収集を始めますが、やり始めると止まらなくて、大量の情報を前にものごとの判断ができなくなることも。
ハプロNにとって、情報収集は安心してものごとを判断するための『リスクヘッジ』です。
本質を知りたい
本質を知りたい
ビジネス以外では、地政学にご興味がある東島さん。世界の勢力構図から、宗教、政治に軍備まで。
東島「なぜ戦争が起こるのか、戦争が起こると誰が得をするのかなど、世界の成り立ちに興味があるんです。世界の動向は、トレンドがわかるという点で、ビジネスにも少なからず役に立っています」
– そして、興味の世界と仕事の世界にはある共通点があるそうです。
東島「本質を知りたいんです。世界のことも、仕事においても。ルールだけ知らされてやれと言われるのは嫌です。単純作業は無理ですね。勉強も暗記は苦手でした」
– 様々な仕事遍歴を持つ東島さん
東島「いろんな業種を経験してきましたけど、根本的にやっていることは変わっていません。ずっとやっているのは『価値を伝えること』」
リフォーム会社時代は、工務店とお客さんの間。インテリアショップでは、社内デザイナーと工場の間、そして製造者とお客さんの間。ウェブプロモーターとしては、コンテンツとお客さんの間。立ち位置は変わったけれど、『お客さんに商品の価値を伝える』という役割は変わっていないそうです。
東島「自分の仕事は、商品とお客さんの間に入って、商品の価値を伝える翻訳業のようなものだと思っています」
ハプロNは『本質』にこだわる傾向があります。
ものごとの『本質』を理解したいハプロNだからこそ、お客さんにも商品の『価値=本質』を伝えたいのだと思います。
サバイバル力を身につける
サバイバル力を身につける
東島「子供の頃から持ってる価値観があって、どこに行っても大丈夫なようにしておきたいんです。子供の頃、十徳ナイフが好きで。好きな理由は、『これさえあればどこでも何でも大丈夫』という安心感があるからでした。リスクヘッジですね」
– 仕事にもその傾向があるそうです。
東島「仕事でも、昔からどこでも同じように作業ができる環境を作ることにこだわっています。クラウドサービスがなかった時代にも、家のパソコンをクラウドにして出先からアクセスして使えるようにしていました。海外に行く時も、同じ仕事環境が作れることにこだわっています」
– 仕事選びで大事なのは『何が身につくか』
東島「給料が安くても、『自分の売りが身に付く仕事』を選んできました。サバイバル力を身につけていく感覚ですね。あとは、一人でも大丈夫なように、個の環境づくりもしてきました」
– どんな環境でも生きていけるコア(核)を確立する
東島「『どこに行っても役に立つスキル』を身につけることが大事だと思っています。業種が変わると途端に使えなくなるスキルよりも、どこに行っても通用するスキルですね。これもリスクヘッジです。『コミュニケーション力』や『マーケティング力』といった、価値を伝えるためのスキルも、どの仕事でも役立つと思っています。十徳ナイフのように、『このスキルさえあればどこに行っても大丈夫、応用が効く』というコア(核)のようなスキルですね」
グレート・ジャーニー(人類拡散の旅)においても、新大陸にいち早く乗り出していった人たちはハプロNでした。
未開の地に臨む時に必要なのはサバイバル力。たくさんのものを持っていけない旅において必要だったものも、十徳ナイフのようにこれさえあればという道具とスキルだったのでしょう。
リスクヘッジ
リスクヘッジ
東島さんのお話の中には『リスク』や『リスクヘッジ』という言葉がよく出てきます。
例えば、お客さんに粗悪品が届いてしまうことは『リスク』だと捉えていたり、十徳ナイフやどこでも通用するスキルを身につけることも、東島さんにとっては『リスクヘッジ』です。
『リスクヘッジ』=これで大丈夫という安心の状態を作ることが、東島さんの考え方の軸にあるようです。
ハプロNは警戒心が強く、慎重なタイプ。
新しくものごとを始めるときも、まずは起きうるリスクを考え、それを回避したり、対策したりします。
二極性
二極性
– あえてリスクを取りにいく
東島「リスクを犯したくないと言いつつも、サバイバル感も味わいたいんです。海外に行く時もあまりお金を持たずに行きます。半分不安で半分ワクワクしたい。リスクは恐怖であり、求めていることでもあるみたいで。20代後半に突然、当時働いていたインテリアショップを辞めて、わずかな貯金と1週間のホテルだけを予約してオーストラリアに渡りました。気がついたらオーストラリアで2年間も働いていました(笑)」
– 相反するものを求めてバランスをとる
東島「リスクヘッジは大事ですが、定期的にリスクを取りにいきたくなります。突然会社を辞めたり、起業を決意したり。リスク回避はしたいのに、なんか安定しすぎるとリスクを欲してしまうんです(笑)。安定とリスクのバランスを取ろうとするんですよね」
『慎重さ』と『冒険』という、二極的なものを求めるハプロN。
この二つは相反するように見えますが、実はつながっています。『冒険』には『慎重さ』は不可欠。『慎重さ』がなければ『冒険』は一瞬で終わってしまいますよね(笑)。『リスクヘッジ』があってこその『冒険』なのです。
不安を糧にする
不安を糧にする
– 逃避すると成長しない
東島「私は不安やリスクを考えやすいタイプですが、それに対してどう行動するかがすごく大事だと思っています。不安から逃避すると成長していかない。不安を払拭するには何をしたらいいかを考えることが自己成長につながるんです。でも自己成長が第一目的ではありません。あくまでリスクヘッジをするために成長したいんです」
– 不安は自己成長のためのエネルギー
東島「不安から逃げないことが不安の解消(リスクヘッジ)になるという図式がないと、私のタイプ『ハプロN』は不安に押しつぶされそうになります。積極的に不安と成長とリスクヘッジを紐づけることで、不安に向き合うことができるし、それがさらなる成長、そして不安の解消(リスクヘッジ)にもつながる。不安をモチベーションにする。不安を糧にする。これは私が作り上げた成功法です」
不安などのネガティブな感情に向き合うのは、ハプロNの特徴です。
周囲から「闇を見るのは良くない」「光を見ろ」という楽観的思考を促すアドバイスを受けることもありますが、無理に楽観的思考をしようとしても、問題の解決にはならないので、不安は消えません。
ハプロNは不安やリスクに向き合い、それらを解消することで、安心して前に進めるようになるのです。
スピリチュアルな世界に触れることでバランスをとる
スピリチュアルな世界に
触れることでバランスをとる
占いなどのスピリチュアル(精神世界)にも、ご興味がある東島さん。
東島「スピリチュアルな世界に触れることで、気持ちが落ち込まないようにバランスをとっています。スピリチュアルは何かを相談するというよりも、自分の精神性を高める方法を聞くためのものです。例えば事故などの不測の事態に直面したときに、自分自身が不安定にならないように、精神世界に触れておくことで、普段からメンタルを保てるようにしています」
ハプロNはスピリチュアルな世界が好きな傾向があります。
『備える』タイプであるハプロNは、不測の事態に備えて日頃から準備をしておきます。経済においても、積立や貯蓄が好きなタイプでもあります。
ターニング・ポイントは自分が決めた時
ターニング・ポイントは自分が決めた時
東島「私の人生はターニング・ポイントだらけです。『何か出来事があった時』ではなく、『自分が主体的に何かをやめようとか、変えようと決めたタイミング』が自分の人生のターニング・ポイントだと思っています」
– 人生は大河で舟を漕いでいる感覚
東島「私の生き方は世の中という河の流れの中で舟を漕いでいる感覚。オールで自分で舵取りはしています。流れに逆らっては漕ぎません。河の流れは世の中のトレンドなのか、はたまた、知らない人の力なのかわかりませんが、それに逆らうよりはその流れに乗った方が効率がいいですよね」
ヨーロッパタイプであるハプロNは、人生の分岐点は自分で決めるもので、自分が人生の選択をしているという感覚が強いタイプです。
以前DMRで行なったアンケートでも、「人生で影響を与えたものは何か」という質問にも、ハプロNの方は「自分自身」と答える傾向がありました。
死ぬ時に後悔したくない
死ぬ時に後悔したくない
東島さんは独立後、売上が上がった時に半年くらい仕事のペースを落として、興味があることに時間を使ったそう。
– 仕事のペースを落とすことに不安はなかったのでしょうか?
東島「究極的には人は死ぬことが決まっているし、お金があっても死ぬ時には持っていけない。それよりも後悔が残ることが不安なんです。死ぬ時のゴールが自分の中にあって、死ぬ時に、やってよかったと思えればいいんです。死後の世界もあると思っているので、生きている間にやることが、死後につながるようにしたいと思っています」
– 具体的には、どんなことをしている?
東島「人類だけじゃなく宇宙も含めての平和のためのこと。人が邪魔だなと思うんです。一番地球に対して害悪を起こしていると思うので。だから人が良くなるようなことをしたら地球も良くなるし、宇宙も良くなるだろうなと思うので、そのための方法を探しています」
– 死後につながるとは、どういうこと?
東島「自分の生きている間に急いでどうこうではなく、生きている間に少しのインパクトでも残せたらいいと思っています。それで先々良くなれば良いかなと思っています。細胞も体の一部だけど、そこが悪さをすると病気になるように、小さくても与えられる影響は良くも悪くも侮れないと思っています」
ハプロNは『死』から逆算してものごとを考える傾向があります。
死ぬ時までにやりたいことは何かを考えたり、死ぬ時に自分自身がどのようになっていたいかを考えて、そのゴールに到達できるように逆算して今すべきことを考えたりします。終活ノートなどを書かれる方も多いですね。
今まで向かなかった仕事、失敗
今まで向かなかった仕事、失敗
– 成長が感じられない仕事は辞める
東島「工場のバイトと居酒屋のバイトです。工場のバイトは、段ボールをひたすら数えるバイトでしたが、これは自分がやる仕事なのか?と思い始めてしんどかったです(笑)。居酒屋のバイトは1日で辞めましたが、ずっと厨房で炒め物を作り続けなきゃいけなくて、先輩も口うるさくて(笑)。成長が感じられない仕事はしんどいですね。どんな仕事でもルーティーンでやっている感覚になると、もう成長ができないと思って次の仕事に移ってきました。高収入の仕事であっても成長が感じられないと思うと辞めてしまいます」
マルチタスクタイプのハプロNは、一つの作業に集中するのが苦手です。また、同じ作業の繰り返しにもフラストレーションを感じやすい傾向があります。
その分、繰り返しの作業を自動的に行えるようなシステムを構築することは得意です。
あなたにとっての理想の働き方、生き方、死に方とは?
あなたにとっての
理想の働き方、生き方、死に方とは?
– 理想の働き方:自己成長につながる働き方
東島「『自己成長=不安を解消するための軸』であり、それが仕事の中で得たいもの。『仕事が趣味』って言ったら聞こえはいいですけど、生存欲求として仕事の中で自己成長を目指すことが、私にとっての一つのサバイバル術です」
– 仕事をしない選択肢はない
東島「仕事を辞めて、早く悠々自適な生活をしたいというのはないですね。動ける限りはずっと仕事をしたいです。自分の成長につながるのなら、仕事はずっとし続けたいと思っています。理想の生き方と理想の働き方は近いですね」
ハプロNの生き方、働き方の究極的な目的は『リスクヘッジ』。
成長の仕方は人それぞれですが、『リスクヘッジ』『サバイバル』という大きな人生のテーマを持っています。
– 理想の死に方:生きている間に、先(未来)につながることがどれだけできるか
東島「死ぬ時に自分の中で納得できるような状態になっていれば良いんです。死んでみないとわからないけれど、もし死後の世界があるとすれば、現世で強欲で犯罪を犯したり、世の理に反するようなことをやってしまったら、現世では金持ちでも、死んだ後は地獄にいくかもしれません。死後の世界があると思って生きていた方が、自分の中の道徳観、倫理観を保っていける。自分のやることが先々(未来)の良いことにつながるといいなと思います」
未来に自分の功績を残したいというのは、ヨーロッパタイプの考え方の一つです。
ハプロNにとって『死』は、人生最後であり、最大のゴール。その時を自分自身が納得した状態で迎えられることが大事です。東島さんの場合は、『死』を迎えた時に、何か未来につながることが残せていることが『納得できる状態』ということですね。
同じハプロの方への成功のヒント
同じハプロの方への成功のヒント
ハプロNは『不安』で成長するタイプ。
慎重なハプロNは、ものごとを進める時に最初に考えるのは不安要素(リスク)。あらゆるリスクを考え、その一つ一つをクリアにしてから行動に起こしたいタイプです。先の見通しが立たないまま、ものごとを進めたくないため、情報収集とリスクヘッジはかかしません。
人生における選択は主体的に行なっているため、「あの時こうしていれば」「こうしていたらどうなっていたんだろう」という過去の選択への考察もよく行います。
リスクヘッジのための準備期間が長く、なかなか行動を起こさないため、腰が重く見らることもありますが、『対策』と『備え』が万全なことは周囲から重宝されます。