書籍『ハプロと夫婦』ができるまで

――そばで見ていて感じた、ハプロDの研究のかたち

2025年11月出版の書籍『ハプロと夫婦』。
嬉しいことに、読者の方からたくさんのご感想が届いています。

《いただいたご感想(一部)をご紹介》
・読み進める度に、自分の常識が相手の常識ではない事に衝撃を受けた。
・円滑な夫婦生活の為、結婚していなくてもパートナーが出来たら是非読んだ方が良い本です。
・この本は単なる「相性悪いだけじゃん」で終わらせずに、ちゃんとどうすればいいか具体的な解決策をDNAタイプ別に合わせて教えてくれてるから、めっちゃ良い指南書になってると思います!
・夫婦は相手あっての関係。自分から見えている部分や感じている事が全てではなく、俯瞰して見る事ができて良いと思います。

DMRNetwork会員の皆さまが、この本を「実際の人間関係に向き合うためのひとつの指針」として受け取ってくださっていることが、とても嬉しいです。

DNA特性研究の専門家であり、本書の著者である木村恵美(ハプロD)。
そのコンテンツ制作の裏側、少し気になりませんか?

やや内輪なテーマで恐縮ですが、今日は同じ組織にいる立場から、その制作の舞台裏を少しだけご紹介したいと思います。

すべては、このひと言から

DNAトレイツ(特性)を、コンテンツとしてどう形にしていくか。
これは、私たちにとって大きなテーマとしてありました。

15年を超える研究と実証の中で、膨大な量の特性データが蓄積されています。
それを、どう整理し、どう体系立て、どう形にするのか。

悩んだ末に辿り着いたのが、「テーマごとの書籍化」という答えでした。

「書籍にしようと思う」

その言葉を、恵美さんから電話で聞いた時のことは、今でも覚えています。
ハプロMの私から決して生まれない発想で、「なるほど、そういう手があるのか」と、視界が開ける感覚がありました。

そもそもこれは、コンテンツ作りを得意とするハプロDだからこそ選べる選択肢(だと感じています)。
自分では絶対に不可能なことが、違うハプロの人によって実現すること自体が感動体験でしたし、私たちが大切にする理念『アーキアイズム』を体感する瞬間でもありました。(『アーキアイズム』についての記事はこちらから)

書籍出版を、ビジネス展開の入り口として活用する方も多いと聞きます。
けれど、この『ハプロと夫婦』は「DNAトレイツ(特性)の教科書」として作られたものです。

DNAトレイツ(特性)を、誰もがアクセスできる形で整理し、必要なときに立ち返れる「教科書」として置く。
そのオープンで線を引かない姿勢にも、ハプロDらしさを感じています。

まず、声を聞くことから始まった

「ハプロ×夫婦」というテーマ自体は、すでに研究としてかなり体系化されていました。
それでも、書籍執筆は、いきなり理論を整理するところからは始まりませんでした。

まず行われたのが、ハプロを調べた方へのアンケートです。
(ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。)

現実の声を聞くこと。
リアルな人間関係を見ること。

その結果、これまでの理論がより確かなものとして裏付けられる部分もあれば、構造を深く見直したことで、新たに浮かび上がってくる特性もありました。

印象的だったのは、アンケートの回答を読み込んでいる時の恵美さんの様子です。
私にはとても大変そうに思える回答分析の工程が、恵美さんにとってはむしろ「一番おもしろいところ」だったのかもしれません。バラバラに見える言葉の奥にある共通点を見つけていく。その過程を楽しんでいるように見えました。

アンケートでいただいたお声は、読みやすさのための最低限の調整を除き、ほぼそのままの形で書籍に掲載しています。
リアルな声だからこそ感じられる特性を、改めて楽しんでいただければと思います。

リアルな声を捉えたい

アンケートを通じて研究が深まる中で、一度では拾いきれない問いも見えてきました。
そこで、追加アンケートを実施することになります。
(こちらにもご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございます)

追加を行わない、という選択もあったと思います。
それでもあえて実施を選んだ背景には、「想像や推測で埋めたくない」「リアルな声を捉えたい」という、気になることをとことん突き詰めるハプロDの姿勢があったように思います。

追加アンケートの内容は、書籍購入者特典の資料『DNAタイプ別「パートナーに言われて嬉しかった・嫌だったひと言」』としてまとめられています。ハプロごとにツボがあまりにも違い、思わず笑ってしまう内容になっていますので、ぜひご覧ください。

常に立ち返っていた「これまでの声」

執筆の間、恵美さんの中に常にあるように見えたのは「これまで聞いてきた声」でした。

個別セッションでのやり取り。
DNAラボでの何気ないひと言。
リアルイベントで交わされた会話。
DMRNetwork会員の方からいただくフィードバック。

一人ひとりの声が、繋がりながら、温度を持ったものとして残っていっている。そばで見ていて、そんな印象を受けました。

相手軸で、相手が思っていることに自然と意識が向くハプロD。

「どんな本なら手に取りやすいか」
「どう書けば日常で使ってもらえるか」
を考える時の軸が恵美さんの中に具体的にあったように見えたのも、積み上がってきた「人の声」があったからなのかもしれません。書籍制作の土台に、終始「人の声」があったことにも、ハプロDの魅力を感じました。

細部にも宿る、ハプロDの仕事

各ハプロの「状態が悪いときの様子」には、イラストを添えています。
その原案も、恵美さんによって描かれたものです。

原画を見た時にまず感じたのは、その「例えの巧さ」でした。

ハプロDの方とお話すると、「例え話」が印象に残ることがよくあります。いろんなことを「他と比べて見る」視点を強く持っているからできるのか、比較することで際立つ特徴を捉えて、構造的に似ている別ジャンルのものと結びつけていく。それは、ひとつの技のように感じられます。

こうして、一冊の教科書になった

制作過程にあった、ハプロDならではの思考や判断は、残念ながら外からは見ていただくことができません。

(そばで見ている者の特権ですね。
実は、DNA×〇〇のコラボ相手を絶賛募集中。恵美さんの超絶技巧を間近で見られるだけでなく、ご自身の強みが新しい形で広がる機会になるはず。ご提案、お待ちしております!ご連絡はこちらから)

この一冊は、何度も吟味し、何度も書き直し、「これを最終版にしよう」という判断を何度も重ねた末に完成しています。
うちの代表は、執筆に費やされた苦労や試行錯誤を見せないカッコいい人なので、そこを私が勝手に代わりまして。
DMRNetwork会員の皆さんやこれからハプロを調べる方に向けて、誠心誠意まとめられた一冊であることを最後にお伝えして、終わりたいと思います。