【レポート】DNAラボ April 2025

月に一度の「DNAラボ」。

今回は、スペシャルなお知らせに始まり、鋭いご質問や、ハプロタイプそれぞれの胸の内を感じるテーマトークまで、盛りだくさん。

あちこちで「あっ!」というアハ体験が生まれる、充実した研究となりました!

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書籍『DNA起業』、まもなく出版!

中野巧さんと木村恵美が、共著で書籍を出版いたします!

テーマは、「起業」
ハプロタイプ別に、起業に向いているスタイルや行動特性を丁寧に紐解いた一冊です。
自分らしいスタートの切り方を見つけたい方には、必読の内容となっております。

現在、出版に向けた準備もいよいよ最終段階。
リリース開始まで、どうぞ楽しみにお待ちください!

今回の研究テーマ

4月の研究テーマは、「私のここを変えたい!」。

「変えたいけど、変えられない!」
「直したいのに、直せない!」

そんな、自分自身の”課題に感じているところ”を掘り下げていきました。

ハプログループごとにチームに分かれて話した後、どんな意見が出たのかを全体で共有してもらいます。今回も、とっても面白いご意見が集まりました!

ハプロDの発表


「変えたいのに変えられない!」ところ


・言わないでいいことを、つい言っちゃう

◼️なぜ変えたい?
言ってから「言わなきゃよかった」と後悔するから、なんとかしたい。

◼️変えると、何が変わる?
周りがハッピーになれる。

◼️どうすれば変えられる?
変えるのは無理。


・自分を責める癖

◼️なぜ変えたい?
自分を責めても一つもいいことがないから。自分を責めていると、知らないうちに人のことも責めている。その結果、ライフワークの傾聴もなかなか上手くいかない。

◼️変えると、何が変わる?
自分をありのまま受け入れられたら、他の人にも同じように接することができるのではないか。

◼️どうすれば変えられる?
毎日のアファメーションで変わることを期待している。時間がかかるのは仕方がないし、専門家の助けも必要になると感じている。


・先の日付のものは後回しになりがち

・先送りしてしまう

◼️なぜ変えたい?
面倒に感じると、考えすぎて動けなくなる。案件の重さに関係なく、ちょっとしたことであっても先送りしてしまう。責任を感じる内容だと、より先送り癖が顕著に。

◼️変えると、何が変わる?
怠け癖の負のループから脱せられる。

◼️どうすれば変えられる?
自分のためには動けなくても、「誰かのため」となると動ける。


DNAトレイツの解説


木村恵美(ハプロD)

よく言えば、情報共有のハプロD。
「言わないでおこう」「言っちゃいけない」と思っても、必ず伝えてしまいますよね(笑)

思いついたことをそのまま口にして、時に相手を怒らせてしまうことも。
悪気はないのですが、こうしたすれ違いはハプロDには起きがちです。

ハプロDの田中さん(仮)は、奥様との会話中、上手に返答しようと思ってChatGPTに相談していたら、「答えてっ!」と奥さまを怒らせてしまったとか(笑)

このような性質は、おっしゃる通りなかなか直せるものではありません。でも、そういう性質を持っていると理解しておくことが大事ですね。

そして、重い作業ほど先送りしてしまうのも、ハプロDの癖の一つ。
「今日はここだけやろう」と作業を小分けにして取り組むなど、軽くする工夫は有効な手です。

ハプロMの発表


「変えたいのに変えられない!」ところ


・捨てられない

◼️なぜ変えたい?
片付けたいのに、捨てられなくて困っている。

◼️どうすれば変えられる?
一つのこと(捨てる作業)に集中するといいのかもしれないけど、なかなかできない。


・やりたいことを忘れてしまい、結局できない

◼️なぜ変えたい?
書く作業は心が整理されるから、ジャーナリングをしたい。でも、「朝やろう」と思っても忘れてしまい、別のことをしてできていない。


・やりたいことが、やれていない

◼️なぜ変えたい?
「これをやりたい」と思うけど、目の前にすぐ違うやりたいことが出てきて、そっちに取り掛かってしまう。結果、「やれなかったな」という自分が残る。


・人と喋る時、完全な聞き役になれない

◼️なぜ変えたい?
すぐに自分の考えを言いたくなってしまう。


・共感を得られないと、ものすごく悲しい気持ちになる

◼️なぜ変えたい?
何かを進めていく時、同じ価値観ではない人たちに対して「とりあえず、いいや」と思えない。みんなにわかってもらって、一緒に進んでいきたいという気持ちが強すぎる。みんなが一緒になることなんてあり得ないのに、でもそれをとても望んでしまい、それがすごくストレスになるし、疲れる。

◼️そんな時どうしてる?
とにかくマンツーマンで対話。そして何度も玉砕。クタクタになる。


・暇な時に怠けて、締め切り間近で時間が足りなくなる

◼️そんな時どうしてる?
ご褒美作戦(時間が余ったら、自分にご褒美をあげる。


・急に話す時、話が長くなりすぎる

◼️なぜ変えたい?
完璧に伝えたいと思ってしまうからか、話が長くなってしまう。話の途中で、自分が何を言いたかったのかを見失う。

◼️そんな時どうしてる?
話す内容を事前に書ける時は、話したいポイントを書くようにしている。急に話すことになった時は、深呼吸を意識しているが、あまり上手くいっていない。


・「みんなも同じように思っている」という勘違いがものすごくある


深掘り「”みんなも同じ考え”という思い込みの激しさ」


▼この思い込みは激しいですか?

くま子さん

なぜか「みんなも自分と同じ考えに違いない」と思ってしまう。そして、実はみんな結構違う。

くま代さん

この勘違い、ものすごくある。

▼周りが違う考えだと知った時の、あなたの反応は?

くま子さん

壊れたレコードみたいに、自分の考えを言い続けちゃうかも。
相手の考えを受け止めているつもりなんだけど、でも自分の考えを変えにくいから、結局考えは変わっていない。そして、「相容れないんだな」と思って、また落ち込む。

くま美さん

「え!?違うんだ!?」と驚く。
そのあと、ひたすら落ち込んでしまう。「私、間違ったこと言ってたんだ。すみませんでした。」となる。
そして、対外的には「多数派に従います」と譲歩した感じになる。
でも、自分の考えは変えていない。

くま代さん

「あぁ、そういうのもあるんだ、面白いな」と思う。
でも、自分の考えはかわっていない。
外面ではみんなを尊重しているように振る舞うけど、自分の中には取り込んでいないと思う。


DNAトレイツの解説


木村恵美(ハプロD)

そこが変えられるなら、ハプロMじゃない!
DNAトレイツですから、しょうがないですね!

ハプロMは、共感力が一番強いタイプ。
関係性の近い人には共感されたいし、共感できる相手を近く感じるところがあります。
何か一つのものを一緒に作り上げる時は、みんなで同じ方向を向いていたい、と考えるタイプです。

同じ状況でも、例えばハプロRさんなら「人ってそれぞれよね」という考え方がベースとしてありますから、そういう意味で真逆ですね。

片付けに関しては、ハプロMは断捨離好きな方が多いです。
ハプロMの片付けスタイルは、日々綺麗に保つというよりも、メリハリ型モチベーションが上がった時に、ゴミ袋を買い込んで「いくらでも捨てるぞ〜!」みたいなスタイルが、ハプロMにとって楽なやり方ですね。

ハプロRの発表


「変えたいのに変えられない!」ところ


・変えたいところが見つからない

・どうやって伝えていいかわからない

◼️なぜ変えたい?
相手からよく見られたいという想いから、伝える言葉を選んでしまう。
その結果、自分が何を伝えたいかが分かりづらくなってしまう。

自分のしたいことをしていたら、「あなたのせいで、他のことができない」と人から言われてしまうんじゃないかと思ってしまう。自分がしていることそのものが、人が嫌がることなんじゃないかとも思ってしまう。


・先送りしちゃう

◼️なぜ変えたい?
やりたいことは明確にあるのに、やろうとすると「そこまでやらなくても、別に生きていけるし」や「上手くいかなかったらどうしよう」という気持ちが起こったり、相手からの反応を想像してやめてしまう。
やりたいことをやらないのは、エネルギーの滞りを感じる。
人との関わりがうまくいかないことにも、エネルギーが滞っていると感じる。


【初参加の方より】ハプロRチームの印象


ペン子さん

一人ひとりが「今これを感じています」というのをポンっと出して、次の人、次の人、と話し手が回っていった感じでした。

自分の言っていることが「これ、伝わっているのかな?」と気になるのは、みんな共通だったように思います。

私は、相手に伝わらないなら「言うのをやめちゃおうかな」という気持ちになります。


DNAトレイツの解説


木村恵美(ハプロD)

ハプロRらしいお話が満載でしたね。

ハプロRは、誤解されるのが苦手です。「ちゃんと伝わってるかな」と気になるのは、相手に誤解されたくない気持ちが強いから。間違って伝わらないようにしようと、「補足、補足、補足」と説明がどんどん長くなる——これがハプロRさんの伝達に見られる特徴です。

でも、毎回丁寧に説明を重ねるのは、大変なこと。
そのため、伝達自体をしない傾向にもなりやすい、という裏返しの構造にもなります。「わかってもらえないなら、言うのをやめよう」という選択は、私の周りにいるハプロRさんにもよく見られる反応です。
伝えることに苦手意識があるし、そこに神経質でもあるのがハプロRの特徴ですね。

また、能力主義ですから、仕事でもプライベートでも、自分を否定されることに弱いところも。
「なんでそんなことやってるの?と言われないように」を考えすぎて、行動にブレーキがかかってしまうんですよね。

さらに、コツコツ積み上げるタイプなので、「やってみて効果がないこと」はやりたくないと感じやすいです。やってみて上手くいかないなら、それを継続すること自体難しくなるのも、理解できます。

ハプロNの発表


「変えたいのに変えられない!」ところ


・いろんなことを請け負ってしまう

・根詰めてやってしまう

◼️なぜ変えたい?
息を抜けず、それで体調を崩してしまう。

◼️どうすれば変えられる?
迷走中。


・完璧主義

◼️なぜ変えたい?
人の目が気になったり、人の希望に応えすぎたりするのは、完璧にしなきゃいけないという想いがあるからかも。

◼️どうすれば変えられる?
迷走中。


DNAトレイツの解説


木村恵美(ハプロD)

ハプロNが根を詰めすぎてしまう傾向があるのは、本当にその通りです。
時間の感覚があまりなく、たとえば制限時間よりも「今やらなければならないこと」や「自分の状況・納得感」が優先されてしまいます。その結果、区切りがつかずに作業を永遠と続けてしまい、気づいたらパタっと倒れちゃうくらいまでやってしまうことも。

ただ、こうした状態を本人で把握するのはなかなか難しいので、周囲が気にしてあげる必要があります。

実際、私の周りで働いているハプロNさんも、気づいたら業務を全て一人で抱え込んでしまうので、周囲が定期的に仕事をはぎ取るようにしているそうです。

体調を考えても、ハプロNさん本人も注意した方がいいポイントですね。
「仕事をはぎ取ってね」と周囲にあらかじめ伝えておくのは、有効な対策かもしれません。

質問コーナー

研究員の方から届いたご質問にお答えするコーナー。今回も、とても興味深いご質問が届きました。

【質問】アジアタイプ、ヨーロッパタイプは、アジア諸国、ヨーロッパ諸国と関係がありますか?

DMRでは、

アジアを中心に広がったハプログループ:アジアタイプ(ハプロD、ハプロM)

ヨーロッパを中心に広がったハプログループ:ヨーロッパタイプ(ハプロR、ハプロN)

と分類しています。

ヨーロッパタイプは、名前のとおりヨーロッパ地域に多く見られますが、実際には世界中に広く分布しています。
一方で、アジアタイプは、土着という意味ではアジア地域にしか見られないのが特徴です。

《アジアタイプ》

ハプロDやハプロMは、日本や朝鮮半島に広く分布しています。
中国にも分布は見られますが、南部に行くにつれてハプロRの割合が増え、北上するとハプロDとハプロMが優勢になります。

《ヨーロッパタイプ》

土着のヨーロッパ人のおよそ9割がハプロR、残りがハプロNです。
また、中東地域でも約8割がハプロRです。
アフリカに近い地域では、ハプロLの割合が増えていきます。
ハプロLは主にアフリカに分布するハプログループで、日本に土着としては存在していないタイプです。

【質問】YAP遺伝子と言われるDNAとは?

「神の遺伝子」とも呼ばれることのあるYAP遺伝子。
これは、男性だけが持つY染色体に関わるもので、Y染色体ハプログループの中でも「ハプロD」と「ハプロE」がYAP遺伝子にあたります。

ハプロDは、日本人男性の約4割が属する、日本で主流のタイプです。

一方、ハプロEはエジプトや中東地域に見られるタイプで、たとえばアドルフ・ヒトラーやアルベルト・アインシュタインがこのタイプだったことが明らかになっています。

【質問】体調が悪い時や疲れてる時、どうなってしまうか?

zoomのチャット機能を使って、みなさんのお声を聞いてみました。

ハプロDのお答え

・何もしない、寝る。

・疲れた時は、不機嫌になってしまう。寝る。

・眠くなるので寝る。疲れというより、自律神経の乱れが生じる時に不機嫌になるのかな?

・あまり話さなくなり、疲れたオーラを出す。

・疲れているという表情で「疲れてる!」と言う。(相手に「大変だったね」と言ってほしい。表情にかなり出すので、相手は労わらざるを得ないと思う。)

ハプロMのお答え

・口数が少なくなる(余裕がなくなっているので、人と話すリソースがなくなる)

・無理やり頑張る。あとは寝る。

・疲れたことをアピールする。

・顔から表情がなくなって、ぼんやりする。

ハプロRのお答え

・会話中であれば、黙る。一人であれば、寝る。

・話さなくなる。パソコンのローディング中のように、いろんなことを処理するのに時間がかかる。

・笑顔が消えているはず。言葉足らずになる。

・寝る。

ハプロNのお答え

・異常に眠くなる。でも対外的には普通にニコニコしている。

・寝る。

木村恵美(ハプロD)

ハプロに関わらず、言葉を発するのはエネルギーを使う行為だということが、改めてよくわかりますね。

ハプロNの旦那さんを持つ方から、夫婦喧嘩のお話を聞いたことがあります。喧嘩になると、ハプロNの旦那さんは寝るらしいです。

ピリピリオーラで言うと、ハプロDの場合は何かに集中したい時にもピリピリ感を出すところがあります。マルチタスクが苦手なので、集中したい時に「話しかけないで」というオーラを出すかもしれません。人を押し除けるのが苦手で、話しかけられるとついつい答えちゃう性質ゆえですね。