内なる”たたかい”を経て、相手を自分の中に取り込む『アーキアイズム』

外側でたたかう

外側でたたかう

苦手な相手には、

顔も見たくない

あの人には我慢できない

話してもムダ


こんな想いがどんどん湧いてきて、つい嫌な態度を取ってしまったり、語調がキツくなったり。相手のことを気にしないと決めても、明らかな冷戦状態は相手や周りの人にも伝わります。

相手を嫌ったり、遠ざけたりするのは、”たたかい”を自分の外側で行うということ。

相手も攻撃されたと感じて、関係性はどんどん悪化するばかりです。

内側でたたかう

内側でたたかう

一方で、相手を受け入れようと葛藤することは、”たたかい”を自分の内側で行うこと。

なんであの人はああなんだ

私のことをもっと考えてほしい

せっかくやってあげたのに


と、相手に対するネガティブな想いは限りなく湧き出てきます。

こんなこと思っちゃダメだ

私って心が狭い?

でもやっぱり許せない!


など、相手を受け入れたくてもそう簡単ではないですよね。

そして、”相手のことを許せない自分”に落胆し、そのうち自分のことまで嫌いになってしまいそう。

内なる”たたかい”の最大の収穫

相手のことで内なる”たたかい(葛藤)”をし続けると、エネルギーを消耗するのでとっても疲れますが、それでも相手のことを受け入れられたときには得られるものも大きいです。

最大の収穫は、相手を理解し受け入れることで「自分にないものを相手から補完できるようになること」です。さらに相手も同じ姿勢を持ってくれれば、お互いに補完し合える関係性が築けます。

祖先アーキアが異生物を取り込んで真核生物に進化したことに準えて、このコミュニケーション方法を『アーキアイズム』と名付けたいと思います。

では、どうすれば相手を受け入れることができるようになるのか?

そこが問題ですよね。

私たちの祖先が選んだ道

私たちの祖先アーキアは、元々はまだ酸素がなかった地球で生きていました。ところが約27億年前、光合成をする生物が大繁殖して、地球に酸素が大量発生します。

それまで無酸素の環境で生きていた生物にとって、酸素は猛毒でした。
当然私たちの祖先アーキアにとっても、それは同じこと。

当時の生物たちは相当なパニックに陥っていたことだろう。
その逆境を生き延びるためにアーキアが採るべき選択肢は2つあった

とある生物学者は言います。

その選択肢とは、

①酸素のない場所に逃げる
②逃げずに酸素と共に生きる方策を探る


私たちの祖先アーキアは結果として②を選択しました。

ではどうやって酸素と共に生きられるようになったのか
ガスマスクの装着”をしたのです。

ガスマスクとは、今は当然のように私たちの細胞内で共生している「ミトコンドリア」のことです。



「ミトコンドリア」は酸素を利用して解毒できるため、「ミトコンドリア」を自身の体内に取り込むことによって、「アーキア」は酸素がある環境下でも生きられるようになりました。

さらにエネルギー生産を「ミトコンドリア」に一任することで、私たちの祖先「アーキア」には余力ができ、情報処理に専念して自分の細胞を複雑化させたり、多細胞化することが可能になりました。

①酸素のない場所に逃げアーキア=操縦士(情報処理)
②ミトコンドリア=動力(エネルギー生産)

という生物界初の「分業」を実現したのです。

アーキアイズムで進化・発展を

ここまで長々と、何が言いたいかというと、

「アーキア」は自分の不得意を理解し、自分とは異なる得意を持った生物「ミトコンドリア」を自分に取り込むことによって、自分の苦手を補完してもらうだけでなく、能力としてバッティングしていたエネルギー生産部門は「ミトコンドリア」に明け渡し、その余力で自らの得意をさらに伸ばして進化・発展していきました。

私たちも、自分の苦手を理解し、相手の特性を活かして補完し合うことで、より進化・発展できるはず。

①自分のポジティブ・ネガティブを理解する
②相手のポジティブ・ネガティブを理解する


この2つを意識するだけで、

「なんであの人はできるのに自分はできないんだろう、、、」
「あの人のこういうところ苦手、、、」
「自分だってできるのに、、、」
  ⬇︎
「自分よりあの人の方があれは得意だけど、これに関しては自分の方が得意だ」
「あの人のこういうところが苦手だけど、こういう良い面もあるからまあ良いか」
「これはあの人に任せて、自分はより得意なこっちをやろう」


と不思議なくらい感情が整理されるようになり、人間関係も良い方向に変わります。

あなたも『アーキアイズム』で進化・発展してみませんか?